YOUR BIRD

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私たちはみんな、生まれてくるときに一羽の鳥を授かります。

それが、 YOUR BIRD (=あなたの鳥)です。

 

YOUR BIRD は、いつでもあなたのそばにいます。

いつでもあなたにとって最も好ましい色の羽毛を生やし、
いつでもあなたにとって最も好ましい声でさえずります。

 

そんな YOUR BIRD に、あなたたちはきっと夢中になるでしょう。

 

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でも、 YOUR BIRD のお世話は楽ではありません。

 

YOUR BIRD は独りになると寂しいといって泣き、
かといって、人がたくさんいると騒がしいといって怒ります。

 

毛づくろいも、毎日してあげなければいけません。
少しでも毛が抜け落ちようものならピイピイ泣きながらあなたの腕を何度もつつくことでしょう。

 

さらに、ごはんはもっと大変です。
YOUR BIRD は、白いツツジの蜜を吸って育った蝶のこどもしか食べないのですから。

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YOUR BIRD は、あなたに構ってもらえないとピイピイと泣きわめきます。

 

それでも構ってもらえないと、あなたの体をつついたり、服を噛みちぎったりして気を引こうとします。

 

それでも構ってもらえないと、おとなしくなってあなたの周りを所在なげにちょこちょこと歩き回ります。

 

それでも構ってもらえないと、ついに何もしなくなり、石像のように動かなくなります。羽毛などは抜け落ちてしまいます。

 

それでも構ってもらえないと、くちばしがうっ血したような紫色に変色しはじめます。

そしてある時、椿の花が落ちるように、ぽとり、と落ちてしまいます。

 

そうなったら私たちにはどうすることもできません。

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YOUR BIRD を辛抱強く、20歳まで育て続けると幸せが訪れるといいます。

 

YOUR BIRD がそれまでの恩返しをしてくれるのです。

 

ある朝、見慣れた YOUR BIRD が突然いなくなっていたら心配してしまうかもしれませんが、恐れることはありません。


YOUR BIRD は、あなたのために幸せを捕まえてきてくれるのです。

 

きっと、あなたのもとに帰ってきた YOUR BIRD は、この世のものとは思えないような姿になっているでしょう。

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YOUR BIRD のことをほかの人に話してはいけません。                なぜなら、 YOUR BIRD はとても臆病だからです。

 

そして、 YOUR BIRD について話すことは、とても失礼なこととされています。

 

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このことさえ守れれば、 YOUR BIRD はいつでもあなたの味方です。

 

ぜひ、かわいがってあげてくださいね。